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Webマーケティング

「指名検索(社名検索)」が増えないBtoB企業がやるべき認知施策

「SEO対策で順位は上がったのに、問い合わせが増えない」
「競合他社に比べて、成約までのリードタイムが長すぎる」

このような悩みを抱えるBtoB企業のWeb担当者様が、必ず見るべきデータがあります。それはGoogleアナリティクスやSearch Consoleにおける「指名検索(社名やサービス名での検索)」の割合です。

もし、Webサイトへの流入の大半が「地域名+業種」や「〇〇 比較」といった一般ワードばかりで、社名検索がほとんどないのであれば、それは危険な兆候です。なぜなら、指名検索が少ないということは、市場において御社が「ブランド」として認知されておらず、常に他社と比較され、価格競争の波にさらされ続けていることを意味するからです。

BtoBマーケティングのゴールは、SEOで上位を取ることではありません。「検索窓に、御社の名前を直接打ち込んでもらうこと」です。

本記事では、広告費をばら撒くことなく、着実に「指名検索」を増やし、比較されずに選ばれるための泥臭くも確実なBtoB認知施策について解説します。

なぜ、「指名検索」こそが最強のKPIなのか

Web集客において、指名検索(例:「カグラプロ」)と一般検索(例:「Web制作会社 おすすめ」)は、その質が天と地ほど異なります。

一般検索で訪れるユーザーは「比較検討」のフェーズにあります。彼らは御社のサイトを見た直後に、競合他社のサイトも必ず見に行きます。つまり、常に「他より安いか? 機能は多いか?」という厳しい品定めの目に晒されます。

対して、指名検索で訪れるユーザーは、すでに「御社に興味がある」「御社でなければならない理由がある」状態で訪れます。彼らは比較をしません。そのため、指名検索経由のコンバージョン率(CVR)は、一般検索の10倍以上になることも珍しくありません。

「指名検索数が増えている」ということは、「御社のファンや信者が増えている」という経営上の最重要指標です。ここが横ばいのまま、小手先のSEOテクニックで一般キーワードの順位だけを追いかけても、ビジネスの根本的な成長はありません。

あなたの会社名が検索されない「たった一つの理由」

では、なぜ御社の名前は検索されないのでしょうか。答えは残酷ですがシンプルです。

「Webサイトの外側で、誰もあなたのことを知らないから」です。

多くの企業が勘違いしていますが、WebサイトやSEOは「すでに発生している需要(検索)」を受け止めるための受け皿に過ぎません。検索という行為が起きる前段階、つまり「認知」を作る機能は、SEOにはほとんどないのです。

「何かいい会計ソフトないかな?」と検索する人はいますが、「(知らないサービス名)について調べよう」と検索する人はいません。検索されるためには、検索窓に向かう前の段階で、「あ、あの会社のことか」と頭の中に想起されていなければなりません。

検索数を増やしたいなら、Web(検索エンジン)の外側で活動し、認知の種をまく必要があります。これを怠り、サイトの中身だけをこねくり回していても、指名検索は永遠に増えません。

広告費ゼロでも可能。BtoBの認知を広げる3つの「種まき」

テレビCMやタクシー広告を打てれば話は早いですが、多くの企業にそんな潤沢な予算はありません。しかし、知恵と労力を使えば、着実に認知を広げることは可能です。

1. 「売り込み」ではなく「有益な情報」の提供者になる

BtoBにおいて、無名の企業の「商品」に興味を持つ人はいません。しかし、業務上の課題を解決してくれる「ノウハウ」には強烈な興味を持ちます。

ブログ、ホワイトペーパー、セミナー、SNS。これらで発信すべきは「自社の宣伝」ではなく、「プロとしてのアドバイス」です。
「〇〇という課題なら、あの会社のブログが詳しかった」「あの会社の資料は勉強になる」。この「役に立った」という感情の蓄積だけが、いざ発注というタイミングでの「そういえば、あの会社(指名検索)」につながります。コンテンツマーケティングの本質は、集客ではなく「専門家としてのブランディング(認知獲得)」にあるのです。

2. 記憶に残る「タグライン(キャッチコピー)」を持つ

社名が覚えにくい、あるいは一般的すぎる名前(例:〇〇システム、〇〇工業)の場合、なかなか検索につながりません。そこで必要なのが、社名とセットで覚えられる「タグライン」です。

「BtoB制作ならカグラプロ」「経理の救世主〇〇」のように、「何屋なのか」を一言で表すフレーズを、名刺、メールの署名、サイトのロゴ横、すべてのタッチポイントで徹底して露出してください。
人間は意味のない文字列(社名)は覚えられませんが、意味のある言葉(課題解決のフレーズ)は記憶できます。検索窓に「経理 救世主」と打ち込んでもらえれば、それは実質的な指名検索です。

3. オフライン(リアル)の熱量をWebに持ち込む

BtoBビジネスは、最終的には「人」です。展示会での名刺交換、交流会での立ち話、既存顧客への手厚いサポート。これらリアルの場での泥臭い接触こそが、実は指名検索の最大のトリガーです。

名刺交換した相手は、帰社後に必ず一度は会社名を検索します。その時、Webサイトに「先ほど話した通りの熱量や誠実さ」が表示されているか。リアルの活動とWebの受け皿が連動した時、認知は確信に変わり、検索行動は問い合わせへと昇華します。

これらを戦略的に組み合わせ、自社に合った認知施策を設計するのは容易ではありません。もし、現状の分析や、これから打つべき施策の優先順位についてプロの意見が欲しい場合は、無料相談をご活用ください。[ >> CagraPROに無料相談する ]

さて、認知の種をまく方法が分かったところで、次はその種を確実に「検索」という行動に結びつけるための、Webサイト側の「仕掛け」について解説します。

検索された瞬間の「勝負」を制する

認知施策が功を奏し、いざユーザーが社名を検索してくれたとします。しかし、ここで油断してはいけません。検索結果の画面(SERPs)でユーザーを失望させ、みすみす逃しているケースが多々あります。

指名検索での「1位表示」は絶対条件

「社名で検索すれば、自社サイトが一番上に出るのは当たり前」だと思っていませんか?
しかし、社名が一般的であったり、略称が他社と被っていたりする場合、検索結果の1位が同名の他社や、求人サイト、ポータルサイトに奪われていることがあります。

指名検索をしてくれたユーザーは、今すぐ御社のサイトを見たいと思っています。そこで1位にいないというのは、店舗の場所が分からず看板も出ていないのと同じです。
もしSEO(自然検索)で1位が取れない場合は、迷わず「指名キーワードでのリスティング広告」を出稿してください。クリック単価は非常に安く済みます。これは広告費ではなく、顧客を迷わせないための必須の「看板代」です。

ナレッジパネルとGoogleマップの整備

PCで検索した際、画面の右側に表示される企業情報ボックス(ナレッジパネル)や、Googleマップの情報は、公式サイト以上に信頼性を左右します。

ここが「オーナー未確認」になっていたり、古い住所のままだったり、写真が一枚もなかったりすると、ユーザーは「本当に活動している会社なのか?」と不安を覚えます。
Googleビジネスプロフィール(旧マイビジネス)に登録し、正しい営業時間、外観写真、ロゴなどを設定することは、BtoB企業にとっても最低限のマナーです。特に「口コミ」は、第三者からの評価として強烈な説得力を持ちます。

施策の成果をどう測るか

認知施策は、売上のように即座に数字には表れません。しかし、やりっ放しにするのではなく、以下の指標を定点観測することで、施策が正しく機能しているかを判断できます。

Google Search Consoleでの「クエリ」分析

Google Search Consoleを開き、「検索パフォーマンス」から「クエリ(検索されたキーワード)」を確認します。ここでフィルタをかけ、自社の「社名」を含むキーワードでの「表示回数」の推移を見てください。

もし半年前に比べて表示回数が右肩上がりになっていれば、ブログ発信や展示会などの「種まき」が成功し、市場での認知が広がっている証拠です。
また、「社名 + 評判」「社名 + 料金」といった複合キーワードが増えていれば、検討度合いの高いユーザーが増えているというポジティブなサインです。

まとめ:指名検索は「信頼の総量」である

指名検索数とは、御社がこれまでに市場に提供してきた「価値」と「信頼」の総量です。

素晴らしいサービスを提供し、顧客を成功させ、有益な情報を発信し続ける。その地道な活動の積み重ねだけが、人々の記憶に「ブランド」として刻まれ、検索窓に社名を打ち込むという行動を引き起こします。

小手先のSEOテクニックで、一般ワードの順位を上げることはできるかもしれません。しかし、それは「砂上の楼閣」です。アルゴリズムが変われば一瞬で崩れ去ります。
対して、指名検索で訪れるファンは、Googleの機嫌が変わろうとも、御社のことを忘れず、直接訪ねてきてくれます。これこそが、どんな環境変化にも負けない最強の集客チャネルです。

「安売り競争から脱却したい」「広告費に依存しない集客構造を作りたい」。
そうお考えなら、今すぐ「指名検索」を増やすためのブランディングに着手すべきです。私たちCagraPROは、Webサイトの制作だけでなく、御社が市場でどう認知され、どう選ばれるべきかという戦略フェーズから伴走します。

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